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部下との人間関係を良好にするコミュニケーションの秘訣

私の経験上、やはり上司が部下で良好な人間関係を築けていないと、全体の作業効率が下がり、お互いにとってストレスになります。良好な人間関係を築くポイントはこまやかなコミュニケーションです。人間関係に関するトラブルのほとんどはコミュニケーション不足に原因があるといっても良いと思います。とにかく明るい挨拶はコミュニケーションの第一歩です。特に新人さんが入ってきた時は、上司から挨拶のお手本を見せるのが大事だと実感しています。中には、「あの新人は挨拶もしてこない」と文句を言うような人もいますが、それでは上司と部下の距離は一向に縮まりません。もちろん新人が挨拶をすることは大事ですが、お手本となる上司の立場なら、相手を待つのではなく、積極的に自分から相手の顔を見て挨拶をしましょう。挨拶するだけで、おのずと職場の雰囲気はよくなり、新人や部下も上司に話しかけやすくなります。

また、上司が部下と距離を縮めたいのなら、こまめに話しかけるのが大事です。作業やプロジェクトの進捗状況を尋ねたり、困っていることがないか聞いてみましょう。天気やちょっとした世間話など、他愛のない話でも構いません。上司から話しかけられれば、部下は困ったことや分からないことを相談しやすくなります。そして、部下にねぎらいの言葉や褒め言葉をかけることも大切です。「ありがとう」「助かったよ」「遅くまで大変だったね。ご苦労様」など、気軽にねぎらいの言葉をかけられる上司は、自然と尊敬や信頼を集めます。部下が頼んだ仕事をやりきった時、成果を上げた時には、できたことを認めて「よく最後までやりきったね」「この資料分かりやすくまとまっているよ」と褒めましょう。ポジティブな言葉をかけられると、誰もが嬉しくなるものです。

本人たちの意識の問題

独身時代、まだ働いていた時の話です。それまでは男性と女性がバランスよくいる会社でばかり働いてきた私が、女性ばかりの職場に転職しました。正直、女性ばかりの会社というだけで抵抗がありましたが、やりたい仕事ということもありました。また、女性ばかりだからと言って嫌な職場の雰囲気があるかどうかはわかりません。実際に入ってみないと良好な人間関係を築けている会社かどうかはわからないものです。そう自分に言い聞かせて思い切って転職したのです。

しかし、期待はむなしく人間関係が良好な状態とは言えませんでした。新人で入社すると客観的に物事がみれます。うわべだけの談笑なのか、信頼しきっている話し方なのかということは見てわかります。私が入社したこの会社はエステティックサロンだったのですが、なぜか接客業でありながら、お昼の食事の時間帯にはお店をクローズにして全員で揃って食事をします。そういったシステムを取っているのは、忙しいのが理由で休憩が取れないのを防ぐためと、社員同士のコミュニケーションの場にと思っているからだと思います。しかし、そういった思いを込められて取りいれられていることも、なんだか無駄のように感じるほど会話も弾んでいない食事の時間でした。また、会社内では休憩時間中も携帯電話を見ることも電話をすることも禁止されていました。理由はみんなで休憩しているから、というものでした。上司も女性、部下も女性で、上司はかなり厳しい人でしたし物事をはっきりと話す人でしたが、その上司自身がこの職場の人間関係のあり方がおかしいと感じていたようです。